『The Distaff』/Maud the Moth
初めて知ったのだが、「ダーク・プログレ」というジャンルがあるとのこと。
「そもそもプログレって、ダークじゃねえの?」というご意見はごもっとも。GENESISなどは、「暗すぎる」という批評をメンバーが気にしていたらしい。
かといって、「明るいプログレ」というのもなんだか変な話である。つまり、暗いプログレの中でも、さらに暗いということなのだろう。
初めて聴くこのアルバムは、確かに死にたくなるくらい暗い。
スペイン出身のアマヤ・ロペス=カロメロという女性アーティストによるプロジェクトらしく、ピアノを基調に、甲高い声が重なる独特の曲調となっている。
メジャーキーは皆無で、すべてがマイナーキーに聴こえる。
良いか悪いかといえば、決して悪くはない。しかし、さすがに暗すぎて、聴いているうちに気分が重くなってくる。聴くには、かなりの体調管理と、それなりの状況づくりが必要かもしれない。
女性ボーカルのプログレといえば、アニー・ハスラムを擁するルネッサンスが思い浮かぶが、それとはまったく異なる。高音のボーカルといっても、ケイト・ブッシュのような知的なひねりが感じられるわけでもない。
なんだろう、この消化しきれない感じ。
「そうだ、もう一度聴こう!」ともならない。
一言でいえば、「好みではない」のだろう。
そんな感じのアルバムだった。
まあまあ、50位だし。
そんなもん。

